一般財団法人 伊那谷財団
【理念】
伊那谷財団は、KOA株式会社の創業者向山一人のふるさと伊那谷への思いによって設立されました。その思いは、KOA創業の精神である「伊那谷に太陽を」に象徴されます。創業者は、企業経営によって地域社会に寄与することを決意し、実行してきました。財団設立への思いは、ふるさと(地域社会)への思いそのものです。
おかげさまで伊那谷財団は、設立(1996年)から四半世紀を迎えます。設立以来、KOAとともに、地域社会に小さなモデルを作り、実践をしてきました。これからも、豊かな伊那谷の未来を継承してゆける仕組みづくりと人材育成に取り組んでいきます。
【活動】
伊那谷財団の役員は、それぞれ地域で〈豊かな伊那谷の未来を継承してゆける仕組み(モデル)づくり〉に取り組んでいる皆さんです。例えば、「郷土愛プロジェクト」「三風の会」「リサイクルシステム研究会」など、中にはすでに30年近く活動を積み重ねてきている取り組みもあります。財団では、これらの活動の継続と進化のため、活動資金の助成、活動のコーディネート支援などをおこなっています。
【具体的な支援事業例】
・リサイクルシステム研究会
産業(企業)の発展と自然環境の共生を図るために、調査研究・情報提供事業の一事業として、平成2年6月13日に「産業廃棄物等の適正処理についての研究会」(通称『産業廃棄物研究会』)が発足しました。そして、平成5年度に入り、環境問題がクローズアップされてきたことから現在の『リサイクルシステム研究会』に改称し事業展開しています。
また地球温暖化を始めとする気候変動問題は、世界規模での対応が求められており、地球上に生きるすべての生き物にとって避けることのできない喫緊の課題となっています。
そこで、社会変革、経済発展とともに実現する持続可能な脱炭素社会を目指し、「伊那谷自然エネルギー地消地産モデル」の構築についても活動を始めました。
《主な活動》
*伊那谷自然エネルギー地消地産モデル構築
*天竜川水系環境ピクニック
*INAコピー用紙循環システム
*夏休み親子で水質調査
・郷土愛プロジェクト
「地域に学び 地域をつなぐ 地域の力でふるさとの未来をつくる」思いのもと、上伊那8市町村の産学官組織が構成団体となり、従来の枠組みを超えて協働しながら、次世代育成や地域づくりを実践しているプロジェクトです。
【主な活動】構成メンバー 産学官55名
*産学官協働事業:キャリア教育産学官交流会、未来ラボin伊那谷
*次世代育成事業:夢大学、伊那谷再発見、キャリアフェス、歴史館ツアー
*市町村連携事業:8市町村担当者会、伊那谷(上下伊那)deキャリア教育
*学校支援事業:小中高校の学びのサポート*その他:子どもの未来応援団助成金事業 など
・三風の会
三風の会の三つの風は、風土・風景・風格をあらわします。
三風の会は、伊那谷の風景のすばらしさをあらためて認識し、次代を担う子ども達につたえ、風景の価値、地域の価値を高めていくことを目的としています。
産・官・学が協働し、第一歩として、風景との調和が感じられない看板の見直しを進めてきました。まず、伊那谷の多くの市町村が、ビューポイントや、わがまちの誇るべき風景として取り上げている、伊那西部広域農道をモデルラインとして設定。〈伊那谷風土記街道〉と称して、地域の皆さんと共有しています。
現在は、主にこのモデルライン〈伊那谷風土記街道〉沿いの看板を対象に、看板改善の活動に取り組んでいます。基本となる考え方をこめた、三風モデルデザインマニュアルも作り、看板改善に伴う経費の一部を補助する制度も整えています。
こうした一定の仕組みが動き始め、次のステップとして、住民の皆さんと、伊那谷の風景の価値を共有、さらに意識を高める活動を進めていく計画です。
《主な活動》
*風景に調和した看板への改善
*伊那谷の風景価値の共有と意識の醸成