配信日時：2021年11月13日（土） 9時～
「土曜はallla」は、多彩な伊那谷人をゲストに、これからの伊那谷産業経済の行く末や在り方について語り合うトークイベントです。産業・経済・生活・環境など―伊那谷で学び、働き、暮らしている人々が、未来のために考えるべきテーマはたくさんあります。しかし、日常生活の中では、立場・年齢・職業などに関係なく意見を交わし、地域の未来について考えるような機会は、なかなか見つけにくいもの。「土曜はallla」は、世代や立場、職業の違いといった枠を超え、さまざまな人々が伊那谷のこれからについて話し合う場を設けようと「産業と若者が息づく拠点施設allla」で始まりました。
当面のテーマは、「SDGｓ―その先にある伊那谷と世界」。これまでに、伊那谷で活躍する企業の社長、自治体職員、大学教授などが話題提供をしてきました。伊那谷に暮らす人々が、SDGsをどのように捉え行動しているのか、ゲストスピーカーからの話題提供をきっかけに、参加者それぞれの観点で語り合っています。
第2 回目はNCC（株）の原田学さんと、伊那市商工観光部 部長 竹村和弘さんにゲストスピーカーとしてお話頂きました。
【ゲストスピーカー①】 NCC株式会社 代表取締役社長 原田学さん
化学材料と環境保全―伊那市の製造業に望むもの
「難しい」を「面白い」へ〜常識を塗り替える〜を合言葉に、塗料・化学溶剤など化学製品の取り扱いから住宅リフォームなどにも取り組む（株）ＮＣＣ。斬新かつ筋の通った経営理念・手法に産業界からの信頼も厚い企業です。その代表である原田学さんからは、「化学材料」という環境負荷もある製品を取り扱う企業が、ＳＤＧｓをどう捉えているのかをご紹介いただきました。「グリーン調達対応」、「エコアクション21」など、時代ごと、環境配慮の取り組みを進めてきた原田さんは、SDGｓについて、誰もが幸せに暮らすことのできる「幸せ経営」を目指すチャンスだと言います。その思いや考えについても語って頂きました。
【ゲストスピーカー②】 伊那市商工観光部 部長 竹村和弘さん
SDGsと伊那市の商工業の未来
人口減が続く伊那市では、ＳＤＧｓにもうたわれる持続可能な地域社会を目指した産業振興が急務です。伊那市商工観光部では、若い世代の人口流出を抑えるため、企業とのマッチング、新たな産業立地など、さまざまな商工振興に取り組んできました。竹村和弘さんは、商工観光部長として、その取り組みを牽引してきた1人です。「土曜はallla」では、スマート工業の創出や新産業技術の担い手育成、専門家派遣事業、産業団地の存在など、商工振興に関わる具体的な伊那市の施策についても紹介してくれた竹村さん。ものづくり産業だけでなく、農林業や観光業などとの連携・新たな参入支援についても言及し、雇用を生み出しそうな伊那市内の新たな動きについても紹介しました。
【トークセッション】 毛賀澤明宏×原田学×竹村和弘
話題提供の後は、司会進行の（（株）産直新聞社（allla運営受託会社）毛賀澤明宏とゲストスピーカー2人、さらに土曜はallla参加者で、フリートーク。立場や肩書、職業の枠を超え、伊那市のこれからについて語り合っています。ぜひご覧ください。